ネコな日常

tumbler3の公式ブログです。保護ネコのウニ、ホタテ、シジミの日常と、製作している商品の話などを綴ります。

ウニさんのこと

インスタで書いたウニさんのこと。

ブログにも書こうかな、と思います。

 

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ウニさん、下顎が膨らんでいるの、わかりますか?

扁平上皮癌を発症してしまいました。

これは現在の写真です。

 

あれ?なんかやっぱりおかしいかも。

病院行った方がいいかも。

そう思ったのは2020年12月の頭。

 

以前からなんか、クチャクチャ口を動かしていることがあり

その度に口元をチェックしていました。

長毛なので、口周りの毛が歯に引っかかっている

事がほとんどだったのですが、12月頭はやたらクチャクチャしてる。

なんか少し腫れてるかも?そう思って病院へ行きました。

上記の写真ほどは腫れていなく、夫が見ても変化がわからないくらいでした。

ご飯は普通に食べるし、猫同士の喧嘩もするし、トイレもいつも通り。

 

最初は消炎作用のある錠剤とステロイドで様子を見ようとなり5日間。

歯茎が腫れていたのですが、ステロイドを飲んでる間、膨らんでいる部分は

大きくならなかったので、もう5日間ステロイドで様子を見て見ましょう、と。

 

10日が経ち、腫れが引かないので組織診に出しましょう、となりました。

歯茎を切り、下顎の膨らんでる部分の組織を取って検査に出すという話で

その歯茎を切る手術をするまで更に5日(最短で5日後になると言われたので)

 

24日のクリスマスの日に1日入院し、検査機関に採取した組織を出したのですが

年末年始のため、検査結果が出たのは1月7日でした。

「検査結果が出るまでは何もやれることがありません」と病院で言われ、

その頃には徐々に膨らむペースが早くなり、カリカリを食べるときに

よくこぼすようになってきていたので、色々食べさせようと必死に

過ごした年末年始。10日くらいの間に一気にしこりが膨らみました。

 

そして、ようやく検査結果が出た1月7日。予想通りの癌。

 

「下顎切除がベストです」

 

そう言われて、即答で「お願いします!」と言えませんでした。

だって、顎とったら・・・ご飯は・・・?!

自分で食べれなくなったら、それはウニさんショックじゃない?!

と悩んでしまいました。

 

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この部分が癌です。

 

一旦、返事は保留にして、家で色々調べました。

病院のA先生からも言われましたが、扁平上皮癌は再発率が高く

転移しやすく、顎を切除しても1〜14週間で再発する場合が多いそうです。

しこりが小さい場合は切除する部分も小さく、完全に取り切れれば

経過は良好なようです。

ウニさんはしこりが大きいので全部取り切れるかわからないそうです。

 

もっと早く組織診出してれば。

ステロイドで様子みないで最初から最悪ケースを考えておければ。

 

後悔ばかりが募ってしまいました。

 

「顎取っても自分で食べれますよ」

 

A先生はそう言っていたので、

それならば顎切除しようかと思っていましたが

家族は大反対。

でも、これ以上膨らんだら食べれなくなるのは

同じです。

 

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ちょっとずつ痩せてきているウニさん

 

セカンドオピニオンをしに別の病院に行きました。

 

「下顎取ったら、同じような食事は無理です」

 

セカンドオピニオン先のB先生は、そう言いました。

 

「まず、全食事をシリンジ等使って食べさせないといけなくなると

思ってください。飼い主さんの負担はものすごく増えます。

また、口周りはよく動かす場所なので雑菌など入りやすくこまめに

清潔にしたり気をつけるケアが必要になります。

傷が治るまでに時間もかかるし、食べる楽しみを猫は失いやすいと

考えられます」とのことです。

それだけ、ウニのしこりは大きく大手術になるという話でした。

B先生は緩和ケアのススメでした。

オゾン療法、食事による免疫療法など、

まずは体重を増やして体力をつけること。

自分で食べれるうちは、自分で食べる力をサポートしていくこと

を重視しましょう。

というお話でした。

完治は無理です、という事です。

 

扁平上皮癌に効く抗がん剤は無いようです。

他の癌用の薬で効くかも?という薬をA先生からは

勧められたのですが、B先生は懐疑的。医学書を見せて

もらいながら、なんで懐疑なのかを説明してくださいました。

 

全く違う2人の先生の見解。

 

家族とも話し合い、悩んだ末、

B先生の緩和ケアをしていくことにしようと思っています。

 

やはり、人間が勝手に顎を切除して良いのか。

そんな恐ろしいことをして良いのか。

100%治るわけではない。

ウニさんのしこりはそのくらい大きいものなので、

猫人生を少しても豊かに最期まで過ごせる方向で

サポートしていこうと決めました。

抗がん剤に関しては、まだ悩んでいますが。。。

 

うちの猫は、下顎切除はしません。

顎切除して経過良好の猫ちゃんもたくさんいるようです!

あくまで我が家の猫は、という話です。

 

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1日に摂取したいカロリーは270kcal。

遠い・・・!!!!

人間ならクッキー2枚くらいで取れるカロリーですが

猫となると大変。

1月に入ってウニさんはカリカリをほとんど食べなくなって

いるので、更に大変です。

 

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ベロもしまいづらくなってしまったのか、

出たままが多くなりました。

普段なら、舌をしまい忘れて可愛い!と思うのに。

ウニさんの舌が出てると胸が痛みます。

 

ただ、パウチ系のご飯はガツガツ食べれるし、

催促もするので(1回の量は少ないのですが)

食べれるものを積極的にあげていこうと思います。

 

長くなってしまいましたが、

ウニさんのお話でした。

ちなみに年齢は推定13歳です。

(保護猫なのではっきりとはわからず)

 

扁平上皮癌の猫ちゃん、それなりに多いようで

こちらのブログでも飲んでる薬や経過を書いていこうと思います。

同じ病気の猫ちゃんを抱えている方に

これも1つの考え方として共有できたら幸いです。